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異方性熱間加工ネオジム磁石「NEOQUENCH-D」の使用上の注意事項

1.熱膨張係数の考慮(磁石と軸材の線膨張差に留意ください)

図:熱膨張係数の考慮

適切なギャップと接着剤をアドバイスします。

2.強度の考慮

図:強度の考慮

許容回転数以下でご使用ください。

3.その他の注意事項

  1. 磁石は一般に割れやすいものです。その破片が目に入ったり、破片で怪我をする場合があります。又、磁石は吸着力が強いので、手を挟まれないようにご注意ください。
  2. 磁石は衝撃に弱く、取扱中に割れや欠けが発生した場合、特性劣化や強度劣化の恐れがあります。又、モータなど高速回転体では、磁石が破壊される場合がありますので、設計に当たっては、万一破壊しても破片が飛散しないような措置を講じてください。
  3. 磁石は、着磁されていない磁石でも微少な磁性体が付着する場合がありますので、取扱いに注意してください。また、精密モータに使用する場合は、組み付け後洗浄してから使用してください。
  4. 磁石を磁気記録媒体に近づけると記録を破壊することがあります。磁気カード、磁気テープ、ブリペイドカードなどに磁石を近づけないで下さい。
  5. 磁石を電子機器に近づけると計器盤、制御盤に影響し、故障や事故につながることがあります。近づけないでください。
  6. ペースメーカーなど電子医療機器を装着した人へ磁石を近づけることは大変危険です。医療機器の正常な作動を損なう恐れがあります。ご注意ください。
  7. 次のような環境での使用、保管は避けてください。磁石の腐食や、特性及び強度劣化を引き起こします。耐候性については、各磁石の材質によって異なりますので、予め防錆などにつきご相談ください。
    1. 腐蝕性ガス雰囲気(Cl、NH3、SOx、NOxなど)
    2. 導電性の高い環境(電解質を含む水中など)
    3. 水素雰囲気中
    4. 酸性、アルカリ性、有機溶剤など
    5. 水中、油中
  8. 使用環境により磁石の表面が酸化することがあり、酸化防止のためにメッキなどの表面処理が必要になります。特にネオジム系では多くの場合表面処理が必要です。使用条件に合わせた表面処理を施した磁石をご使用ください。
  9. 希土類磁石の合金粉末は日本の消防法で第二類〈可燃性固体〉第一種の危険物に指定されています。磁石の使用中の摩擦によって生じる微粉末は発火及び着火の危険性がありますので、磁石の微粉末ダストが発生する恐れのある場合には使用しないでください。
  10. 磁石の使用中摩擦や加工して生じる微粉末は発火及び着火の危険性がありますので、磁石粉末が発生する恐れのある使用は行わないでください。
  11. 磁石を飲み込まないように注意してください。万一飲み込んだ場合は直ちに医師にご相談ください。
  12. お子様の手の届くところに磁石を置かないでください。
  13. 金属に敏感に反応するアレルギー体質の方は、磁石に触れると肌が荒れたり、赤くなったりする場合があります。このような症状があらわれた場合には磁石に触れないでください。